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統率者《怒りの天使アクローマ》デッキ構築

怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath (5)(白)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 天使
飛行、先制攻撃、警戒、トランプル、速攻、プロテクション(黒と赤)
6/6

実は、エルダー・ドラゴン・ハイランダーを初めて知った時、真っ先に思い浮かんだジェネラルは《怒りの天使アクローマ》でした。
しかし、EDHのルールを考えれば考えるほど、ジェネラルとしてはちょっと微妙な彼女。
これといったデッキのアイディアも思い浮かばず、結局しばらく放置したまま、《オルゾフの御曹子、テイサ》でトークンをぐるぐるしていたのです。
しかし、先日、テイサの殿堂入り(という名の追放)が決まり、新たなデッキが必要になったため、それならいよいよ本格的にアクローマの統率者デッキを作ってみることにしました。

あっくあっくにしてやんよ

統率者デッキを組む上で、最初に考えるべきはデッキのコンセプト。
強い弱いは別にして、そのデッキで何をしたいのかをはっきりさせることが構築への第一歩です。
思えばアクローマの統率者デッキを放置していた時は、「アクローマで殴ってジェネラル・ダメージで勝つ」くらいのぼんやりしたイメージしかなかったため、結局ぼんやりしたアイディアしか思い浮かばなかったような気がします。
しかし、今回、ミラディンの傷跡で登場した1枚のカードのおかげで、ついに光が射し込みました。

真実の確信/True Conviction (3)(白)(白)(白)
エンチャント
あなたがコントロールするクリーチャーは二段攻撃と絆魂を持つ。

この《真実の確信》と組み合わせることによって、《怒りの天使アクローマ》は「飛行、二段攻撃、絆魂、警戒、トランプル、速攻、プロテクション(黒と赤)」という無双状態に突入です。
《怒りの天使アクローマ》は元のサイズが6/6なので、ジェネラル・ダメージで勝つためには最低4回殴らなければならず、ジェネラルとしては最も微妙なサイズだったのですが、二段攻撃は一気に手数を2回に減らしてくれます。
さらに絆魂は、二段攻撃やら速攻やら警戒やらとがっちり噛み合って、通常のダメージレースを完璧にシャットアウトしてくれるのです。
これぞまさに《怒りの天使アクローマ》を補完するために作られたカード。
これでデッキの基本コンセプトは決まりました。
ただでさえ天使のアクローマが、真実の確信という翼を持って女神になろうとしてるな。

白単の弱点をどうやって克服するか?

《怒りの天使アクローマ》をジェネラルにする以上、デッキは当然白単ということになります。
そこで問題になるのが、白のドローの弱さ。
他のフォーマットよりもはるかにアドバンテージが重要な統率者戦において、この弱点は致命的と言えるでしょう。
《土地税》×《巻物棚》のようなドローエンジンや、《石鍛冶の神秘家》からの《頭蓋骨絞め》《火と氷の剣》は当然のオプションだとしても、もう一つアドバンテージ負けしないための工夫がほしい。
そこで採用したのが、ブリンク戦略です。
デッキ内のクリーチャーには何らかのCIP能力を持たせ、クリーチャーが出れば何らかのアドバンテージにつながるように。
そこに《パララクスの波》《ミミックの大桶》などを絡めることで、さらにアドバンテージが生まれるように。
カードひとつひとつのアドバンテージは微々たる物でも、ゆっくりとアドバンテージを蓄積していくことで、気がつけば形勢は悪くないものになっているはずです。

白除去・青除去からアクローマを守る

今回のデッキは、勝ち筋を《怒りの天使アクローマ》に大きく頼っているため、アクローマを捌かれると勝てるビジョンが激減します。
特に厄介なのが、《糾弾》をはじめとするボトム送りと、《金粉のドレイク》をはじめとするコントロール奪取。
こうした《怒りの天使アクローマ》の天敵とも言えるスペルを回避する上でも、ブリンク戦略は一役買うことになります。
特に《来世への旅》は、軽い上に+1/+1カウンターが1つ乗るので、ジェネラル・ダメージの手数も減り、アクローマにぴったりの相棒と言えるでしょう。

トークン×ブリンク×アンセム

《雲山羊のレインジャー》《イーオスの騎士長》《警備隊長》は、CIP能力で兵士トークンをばら撒きます。
《真実の確信》は全体強化エンチャントの一種なので、大量のトークンと相性がよく、さらにブリンクも加わったことで、序盤から大量ダメージを狙える構成になりました。
例えば、4ターン目《突風粉の魔道士》から5ターン目《雲山羊のレインジャー》とつながれば、6ターン目に《真実の確信》を出して24点クロック(+絆魂)です。
あるいは6ターン目《鏡の精体》なら、6ターン目に突風粉で雲山羊をさらにブリンクしつつX=3で21点、7ターン目にはX=6でフルパン72点とぶん回ります。
もちろん、その前に除去が飛ぶでしょうが、そうなればその後のアクローマが動きやすくなるでしょう。
また、残った1/1トークンは《頭蓋骨絞め》で美味しく絞めてドローの弱点を補ったり、《パララクスの波》のカウンターを調節したり、デッキの潤滑油としても重宝します。

こっそり無限コンボも仕込んで

《目覚ましヒバリ》《霊体の先達》は、単純にブリンクとの相性が抜群なのでデッキに入りましたが、この2枚が入って無限コンボがないのはありえないので、テイサとともに数々の屍を積み上げてきた《爆破基地》をこっそり入れておきました。
また、《爆破基地》と《太陽のタイタン》があるなら《蘇生の天使》も投入して、こっち方向からも無限ダメージ狙い。
とはいえ、どちらもジェネラルが絡まない3枚コンボですし、白単だとクリーチャーをサーチする手段にも乏しいので、狙って無限コンボにつなげるのは至難の業です。
どのカードも単体で十分に使えるレベルなので、手札にきたら温存せずに使っていく方が強い動きでしょう。

休息も慈悲も与えぬ。何があってもだ。

こうして、忘年会に持ち込んだデッキは、相手のミスにもかなり助けられたものの、13ポイントを獲得して見事に優勝。
デッキ・レシピはこちら→EDH Final Grand Prix 2010
ジェネラル・ダメージで次々と対戦相手を葬り去っていくアクローマの姿は、まさしく「休息も慈悲も与えぬ。何があってもだ。」というフレイバー・テキストそのものでした。
カジュアル志向が強いデッキなので、相手にガチで挑まれたらさすがに厳しいものはありますが、ぶん回った時の派手さはなかなかのものなので、わいわい楽しむにはちょうどいいデッキだと思います。
アクローマそのものにも、華がありますしね。

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